2022年の免許制度開始から数年が経過し、2025年末の移行期を経て、ドローン業界は完全に「国家資格時代」へと突入しました。
かつては「民間資格があれば十分」と言われていた時期もありましたが、今は違います。
特に熊本では、TSMCの進出に伴う建設ラッシュや、広大な農地でのスマート農業化、そして阿蘇エリアを中心とした観光空撮の需要が爆発的に増えています。
これらの現場でコンプライアンスを遵守し、スムーズにドローンに関わる業務を行うためには、もはや国家資格は「持っていて当たり前」の免許となったのです。
この記事では、熊本県内でこれから免許取得を目指す方が、「最も安く、かつ確実に現場で使える技術」を手に入れるための具体的なステップを解説します。
スライド解説版はコチラ!
今回の記事をスライド解説動画としてまとめました。
是非ご覧ください。
【本文はここから】熊本のドローン免許費用相場と「隠れたコスト」の正体

熊本県内でドローン国家資格(二等操縦士)を取得しようと検討した際、まず驚くのはスクールごとに設定された「受講料の幅」ではないでしょうか。
10万円台から30万円を超えるものまで、なぜこれほどまでに差があるのか?
そこには、ドローン業界特有のコスト構造と「見せ方」があります。
熊本県内の受講料相場(二等無人航空機操縦士)をリサーチしてみよう
現在、熊本県内には複数の登録講習機関が存在しますが、各ドローンスクールで提示されている費用には幅があります。
一見すると「安いところを選べばいい」と思われがちですが、ここで注意すべきは「基本のみの条件設定で講習料金を安く見せていないか?」ということです。
多くのスクールが安く見せている「基本料金」には、目視内飛行・夜間飛行の限定解除が含まれていません。
そこは大きな落とし穴となります。
【重要】「基本料金」に含まれない追加オプションの落とし穴

「基本のみ?」
「目視内飛行、夜間飛行の限定解除って何?」
と思われている方は、無人航空機にまつわる法整備を学ぶ必要ところから始めましょう。
基本のみ取得している人は、昼間に目視内で飛ばすことに限定されています。
よって、モニターのみを見て飛ばす目視外飛行、日没後に飛ばす夜間飛行はできない人となります。
現場で通用するために「夜間・目視外」は必須です

当校「CMドローンアカデミー」が受講生の皆様に必ずお伝えしているのは、「基本だけ取っても、現場の仕事ではほぼ使えない」という現実です。
”ドローンは撮影ツールである”という側面から、ドローンの仕事において、日中・目視内だけで完結することは稀です。
空撮を行うにあたり、モニターを見て飛行させる「目視外飛行」は当然必要なのですが、基本のみを取得している人はそれができない訳です。
「基本のみだけでは現場では通用しない」
という意味はこの時点でお判りだと思います。
また、夜間飛行においても然りです。
日没時刻を過ぎたら夜間飛行になりますが、実際は日没過ぎてもまだ薄っすらと明るいんですよね。
日没過ぎてももうちょっと飛ばせる!という場面でも、昼間飛行の限定変更をしていないという時点で飛行させてはいけません。
「夜に飛ばすことはないし、昼間飛行限定解除がなくてもいいや」
と考えてしまうことは、現場で通用するドローンオペレーターを目指す方においてはお勧めできません。
【期間のリアル】「最短2日」の定義と、免許取得までの全工程

ネット広告などで「最短2日で免許取得」という言葉を見かけますが、ここには少し注意が必要です。
あまりに短い講習カリキュラムでは実力がつかない理由

国家試験は、単に機体を浮かせるだけでは合格できません。
特に実技試験では「GPSを切った状態(ATTIモード)」での正確な操縦が求められます。
安さや早さだけを重視して、練習時間が極端に短いスクールを選んでしまうと、修了審査ではなんとか合格したとしても、ごく短い実技訓練時間では実力の面で不安が残るでしょう。
結果、「ドローンの国家資格を取得したけど、自分だけで飛ばすのはなんか怖い・・・」
という感じでドローンから遠ざかってしまう。
それは勿体ないですよね??
CMドローンアカデミーのカリキュラム例

当校では、効率と質のバランスを深く考慮しています。
初心者の方が「目視内、昼間の限定変更」も含めて受講される前提でのカリキュラムは次の通りです。
- eラーニングでの学科カリキュラム事前学習(講習8時間分)
- 対面講習1日目 座学講習(確認テスト込)・基礎実技講習
- 対面講習2日目 国家資格講習+修了審査(基本)←基本のみで受講の方はここで終了。
- 対面講習3日目 国家資格講習+修了審査(目視外・夜間)
中にはeラーニングでの学科事前学習もない状態で座学と実技を2日間だけで詰め込んでいるスクールも見受けられるのですが、そのスタンスは当校ではとても真似はできません。
例え法制度的にはクリアになっているとしても、明らかに学ぶ時間が足りないからです。
時短をドローン講習の価値と考えるのもいいですが、あまりにも取り組む時間が短すぎると消化不良で終わってしまい、ご自身の為にならないのです。
卒業後、ドローンと向き合う -スクールのサポート体制-

国家資格を取得し、ドローンスクール卒業後、「ドローンとどう向き合うか?」は重要な観点です。
仮に国家資格を取ったとしても、ドローンを飛ばさないとどんどん忘れていきます。
車の運転でも同じですね。
自動車学校を卒業して学科試験に合格して運転免許が取れても、それから車に乗らなければペーパードライバーです。
熊本の登録講習機関、CMドローンアカデミーでは、スクールの卒業生を対象におさらい講習会などの技術確認の機会を設けています。
自分一人で飛ばすには不安な段階でも、インストラクターがついている環境であれば話は違います。
ドローンスクールによる資格取得後のサポート体制も、スクールを選ぶポイントの一つですね。
ドローン講習費用を劇的に抑える!法人が活用すべき助成金とは

ここで、ドローンスクールを受講するにあたっては避けられない「費用の捻出」について触れましょう。
事業者様が活用できる厚生労働省の助成金、「人材開発支援助成金 リスキリング支援コース」について解説いたします。
人材開発支援助成金の概要
人材開発支援助成金「リスキリング支援コース」を活用すれば、従業員にドローンの国家資格を取らせることができます。
この制度は、企業が従業員に対して新たな分野や高度な技能を習得させ、事業転換や生産性向上を図るための職業訓練を実施した場合に、訓練費用や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度です。
デジタル分野や成長産業への対応など、時代の変化に即した人材育成を後押しすることを目的としており、中小企業を中心に幅広い事業者が活用できます。
計画的な訓練実施と一定の要件を満たすことで、企業の負担を抑えながら人材の再教育・再配置を進めることが可能です。
人材開発支援助成金ではいくら助成してもらえるのか
人材開発支援助成金には、大きく分けて「経費助成」と「賃金助成」の2つがあります。それぞれの内容と違いを、できるだけ分かりやすく説明します。
経費助成とは
経費助成は、訓練そのものに直接かかる費用を補助してもらえる制度です。
主に次のような費用が対象になります。
- 外部研修・講座の受講料
- 講師への謝金・委託費
- 教材費、テキスト代
- eラーニングの利用料
- 訓練実施に必要な機材のレンタル費 など
助成率は企業規模やコースによって異なりますが、多くの小規模事業所では75%が助成されます。
75%の経費助成が認められれば、100万円の研修費用をかけた場合、60~75万円ほどが戻ってくるイメージです。
賃金助成とは
賃金助成は、従業員が訓練を受けている時間に支払った賃金に対して支給される助成です。
訓練中は業務ができないため、その「機会損失」を補う目的があります。
- 対象:訓練時間中に支払った通常賃金
- 支給方法:1人1時間あたり○○円という形で算定
- 例:1人1時間あたり1000円など(会社規模・年度で変動)
例えば、1人が20時間の訓練を受ければ
「1,000円 × 20時間 = 20,000円」が助成され、
人数が増えるほど総額も大きくなります。
人材開発支援助成金を申請する際の注意点

人材開発支援助成金は、申請すれば必ずもらえるというものではありません。
支給条件を見誤り、条件に適さない研修を行ってしまうと不支給になってしまいます。
要綱をしっかり読み込んだうえで、申請に取り組まなければいけません。
そして、今は厚生労働省による審査は支給申請の後にしか行わない、というのもポイントです。
研修費の費用を支払い、支給申請を提出した後、初めて審査されるということは、計画届を出した時点では支給の保証がない、という事実を示します。
そのため、人材開発支援助成金リスキリング支援コースの制度設計を正しく理解し、正しく研修を実施し、正しく申請書類を提出することが必須となります。
助成金申請にお金をかけないコツ
人材開発支援助成金は、社会保険労務士に依頼すると申請の代行は行ってくれますが、着手金や成功報酬がかかってきます。
複数人の申請になるとなんだかんだで結構な額の支払いになり、それでは助成金のうまみも減ってしまいますね。
九州は熊本のCMドローンアカデミーでは、人材開発支援助成金の分かりやすい制度説明と申請のサポートを念入りにさせて頂いております。
サポート料は無料となっております。
せっかくの助成金、申請にお金をかけないことがおすすめです。
失敗しないためのドローンスクール選びのコツ(まとめ)
今回の記事のまとめとして、ドローンの国家資格を取得するに際してのドローンスクール選びにおいて、失敗・後悔しないためのコツを箇条書きにしておきます。
- 価格だけで判断しない(経験者コース、基本のみになっていないか)
- 十分な受講時間が確保されているか(安いのはいいけど受講時間が短いと自分の為にならない)
- 無料で助成金サポートが受けられるか(せっかくの助成金、お金はたくさん残そう)
ドローンスクールは賢く選び、空を仕事のフィールドにしよう

ドローンスクール選びは、単に「資格を取るため」ではなく、その先でドローンをどう活かしたいかを見据えて行うことが重要です。
料金や知名度だけで判断するのではなく、講習内容の実践性、修了後のサポート体制、講師の現場経験などを総合的に比較することで、本当に価値のあるスクールが見えてきます。
ドローンは、空撮や測量、点検、農業、防災など、活躍の場が年々広がっている成長分野です。
正しい知識と技術を身につければ、「空を飛ばすこと」がそのまま仕事につながる時代になっています。
自分の目的に合ったスクールを賢く選び、確かな一歩を踏み出しましょう。
空は、趣味だけでなく、あなたの新しい仕事のフィールドになるはずです。


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